Bot Computing and Wiki Iot

研究概要

研究の背景

 里山における鳥獣害の被害や豪雨災害が数多く発生しています。これらの災害は里山の広範囲にわたる継続的な監視によって予兆を検知できる可能性があります。

研究内容

 里山における災害の予兆検知を行うことを目標に、WikiとRaspberry Piと無線センサネットワークを使ったIoTシステムの研究を行っています。里山のあちこちで、その場所の照度・温度・湿度・気圧・地磁気・加速度・音・近くの動物の動き・位置・時間等を入手し、Wiki(ブラウザで簡単に編集することができるWebページ)のページに、それらのデータを書き込みます。このデータを蓄積し、人工知能を使って、過去に発生した災害と照らし合わせることにより、災害の予兆を検知しようとしています。また、無線センサネットワーク端末にデータ転送機能を付けることにより、電波が直接届かない場所でも、データの収集を可能にします。

成果

 このIoTシステムを、サーバやサーバ室の監視などで利用し、その成果を国際会議や論文で発表しました。また、2019年夏に、福山駅北の社会連携推進センターの窓に福山城築城400年に関する動画を投影しましたが、そのとき使ったプロジェクタの制御にこのIoTシステムを利用しました。

その他

 このIoTシステムそのものの振る舞いも、Wikiページに書かれた指示により、柔軟に変えることができるようになっています。データを蓄積していくうちに、データ取得間隔や値によるデータ取得の閾値を変更したい場面が出てくると思いますが、それらの値を後から、現地に行かなくても変更できるように設計しています。

どんなもの?

応用例

インターネット上のWikiページにより NAT背後のセンサ端末の設定変更や制御が可能な IoTシステムによるサーバとサーバ室の監視

Wiki と Raspberry Pi と Arduino を組み合わせて作成した電気製品の自動運転・

里山の災害予兆検知システム


参考文献


Takashi Yamanoue, Fukuyama University, Dec. 2010.
yamanoue@fukuyama-u.ac.jp
http://www.yama-lab.org/~yamanoue/wiki/

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